21'01.07.
一人佇む 静寂の闇
雨露のように零れ 琴の音が響く
遥か遠く 唄を届ける
不帰の客となりその魂へ 愛を
花は折りたし 梢(こずえ)は高し
邯鄲(かんたん)の夢の中 命は巡りゆく
調べ紡ぎ 祈り続ける
永久の安息が 訪れるよう
儚く消える 刹那の夢
幻のように 指の間をすり抜けていく
それでも その笑顔は
偽りではなかったと 僕は思うよ
募りし願い 唄に乗せる
いつかこの声が 嗄れ果てて消えるとしても
光が そこにはある
涙はもう要らないよ そっと囁く